30畳のエアコンの畳数目安
30畳(約48.6㎡)に必要なエアコンの能力を、JIS C 9612 の適用畳数にもとづいて表示します。
木造和室(南向き)
7.1 kW
冷房 7.1kW / 暖房 7.1kW
鉄筋洋室(南向き)
7.1 kW
冷房 7.1kW / 暖房 7.1kW
30畳はJISの適用畳数表の上限を超えています。1台で足りない場合があるため、 2台に分ける、業務用(店舗・オフィス用)を検討する、といった選択肢も含めて販売店に相談してください。
30畳という部屋
30畳は小規模な店舗やオフィスの広さです。
住宅用では対応できません。業務用エアコンの選定では畳数ではなく「馬力(HP)」で表され、天井カセット型・床置型など設置方式も選びます。専門業者への相談が必須です。
電気代の目安
7.1kW機の定格消費電力はおよそ 2029W です。1日8時間、31円/kWh で計算すると 1時間 約62.9円 / 1か月 約15,096円 になります。 実際にはインバーター制御で設定温度に達したあとは大きく下がるため、これは上限に近い目安です。
部屋の条件で必要な能力は変わる
JISの適用畳数は標準的な部屋を前提にしています。次のような条件があると、 畳数どおりの能力では夏や冬に届かなくなります。実効の広さに読み替えて選んでください。
| 条件 | 実効の広さ | 必要能力(木造) |
|---|---|---|
| 条件なし(標準) | 30畳 | 7.1kW |
| 最上階屋根から直に熱が入るため、夏の負荷が2割ほど増えます。 | 36畳 | 7.1kW |
| 西日が入る午後の日射で室温が上がりやすく、冷房の効きが落ちます。 | 34.5畳 | 7.1kW |
| 大きな窓・掃き出し窓窓は壁より熱を通します。面積が広いほど負荷が増えます。 | 34.5畳 | 7.1kW |
| 吹き抜け・階段とつながる実際の容積が畳数以上になります。暖気が上に逃げるため暖房で特に響きます。 | 39畳 | 7.1kW |
| キッチンと同じ空間調理の発熱と換気扇による外気の流入が加わります。 | 33畳 | 7.1kW |
| 角部屋外気に触れる壁が多く、熱の出入りが増えます。 | 33畳 | 7.1kW |
条件が重なるときは掛け合わせて考えます。たとえば最上階かつ西日が入る30畳は、実効41.4畳ぶんとして7.1kW が目安になります。
JIS C 9612 の適用畳数表
| 能力 | 冷房 木造 | 冷房 鉄筋 | 暖房 木造 | 暖房 鉄筋 |
|---|---|---|---|---|
| 2.2 kW | 6畳 | 9畳 | 6畳 | 8畳 |
| 2.5 kW | 7畳 | 10畳 | 7畳 | 9畳 |
| 2.8 kW | 8畳 | 12畳 | 8畳 | 10畳 |
| 3.6 kW | 10畳 | 15畳 | 10畳 | 13畳 |
| 4 kW | 11畳 | 17畳 | 11畳 | 14畳 |
| 5.6 kW | 15畳 | 23畳 | 15畳 | 19畳 |
| 6.3 kW | 17畳 | 26畳 | 17畳 | 22畳 |
| 7.1 kW | 20畳 | 30畳 | 19畳 | 24畳 |
木造和室は木造平屋南向き、鉄筋洋室は鉄筋集合住宅南向きを想定した区分です。 カタログに「おもに20〜30畳用」と幅で書かれているのは、この2つを両端として示しているためです。
よくある質問
Q. 30畳の部屋にエアコンは何kW必要ですか?
A. 木造和室なら7.1kW、鉄筋コンクリートの洋室なら7.1kWが目安です。同じ広さでも木造のほうが断熱・気密が弱く、外気の影響を受けやすいため大きめの能力が必要になります。
Q. 冷房と暖房で必要な能力は違いますか?
A. 違います。30畳の木造和室では冷房が7.1kW、暖房が7.1kW相当です。1台で両方をまかなうため、大きいほうの7.1kWで選びます。暖房は外気との温度差が大きく、能力が不足しやすい点に注意してください。
Q. 能力が足りないとどうなりますか?
A. 設定温度に届かないまま全力運転が続き、かえって電気代が高くなります。特に暖房で顕著です。逆に大きすぎる機種は本体価格が上がるものの、余裕のある運転になるため電気代は極端には増えません。迷ったら大きめが無難です。
表示している畳数はJIS C 9612にもとづく目安です。実際の必要能力は、窓の大きさと向き、断熱材の有無、 最上階かどうか、天井高、在室人数などで変わります。購入前に販売店で間取りを伝えて確認してください。