「添付ファイルのサイズが上限を超えています」 「アップロードできる画像は2MBまでです」
書類の提出やフォームへの登録で、この表示に足止めされた経験はないでしょうか。
この記事では、画質をできるだけ保ったまま画像を軽くする考え方を、用途別の目安とあわせて整理します。
INFO
結論: まず横幅を縮める(リサイズ)、それでも足りなければ画質を下げる(圧縮)。この順番が、見た目を保ったまま容量を減らす近道です。
1. なぜ写真はそんなに重いのか
スマホのカメラは年々高画素化しており、1枚あたりの容量も増え続けています。
| 画素数 | 画像サイズの目安 | 1枚の容量(JPG) |
|---|---|---|
| 1200万画素 | 4032 × 3024 | 約 3〜5MB |
| 4800万画素 | 8064 × 6048 | 約 8〜15MB |
一方で、実際に表示される大きさはずっと小さいものです。
- SNSのタイムライン:横 1080px 程度
- ブログの本文中:横 800〜1200px 程度
- 書類に貼り付ける写真:横 600〜1000px 程度
つまり 4032px の写真は、用途に対して3〜5倍も大きい ことになります。ここを縮めるだけで容量は劇的に減ります。
2. リサイズと圧縮、効くのはどっち?
容量を減らす手段は2つあり、効き方が違います。
リサイズ(ピクセル数を減らす) 横幅を半分にすると、面積は4分の1になります。容量もおおよそそれに比例して減るため、効果が非常に大きい手段です。表示される大きさより十分大きければ、見た目の劣化も起きません。
圧縮(画質を下げる) ピクセル数は保ったまま、データの表現を粗くします。細かい調整に向く手段ですが、下げすぎるとノイズが見えるようになります。
TIP
まずリサイズで「用途に必要な大きさ」まで落とし、それでも上限を超えるときに画質を調整する。この順番なら、画質の犠牲を最小限にできます。
3. 用途別・おすすめ設定
| 用途 | 横幅の目安 | 画質 | 形式 |
|---|---|---|---|
| メール添付・書類提出 | 1280px | 80 | JPG |
| ブログ・記事の挿絵 | 1200px | 85 | JPG / WebP |
| SNS投稿 | 1080px | 85 | JPG |
| フリマアプリの商品写真 | 1080px | 85 | JPG |
| 印刷して使う | 縮小しない | 95 | JPG |
| 図表・スクリーンショット | 原寸 | ― | PNG |
リサイズ・圧縮ツール
横幅の上限と画質を指定するだけで軽量化できます。複数ファイルの一括処理に対応し、削減率もその場で確認できます。
4. やってはいけない3つのこと
① 圧縮した画像をさらに圧縮する JPGは保存のたびに劣化が積み重なります。加工は必ず元ファイルから行ってください。
② 小さい画像を引き伸ばす 一度縮めた画像を大きく戻しても、失われた情報は戻りません。ぼやけるだけです。
③ 図表をJPGで保存する 文字や線がにじみます。スクリーンショットや図表はPNGを選んでください。
WARNING
証明写真や身分証の画像は、圧縮しすぎると文字が読み取れなくなり、提出先で差し戻される場合があります。書類用途では画質を90以上に保つのが無難です。
5. 形式を変えるだけで軽くなることもある
同じ画像でも、形式を変えるだけで容量が変わります。特に WebP は、JPGと同じ画質でおよそ2〜3割軽くなります。
ただし、提出先が対応しているかは必ず確認してください。指定がない自分のブログやサイトならWebP、相手に渡すならJPGが無難です。
フォーマット変換ツール
HEIC・WebP・PNG・JPGを相互に変換できます。iPhoneのHEIC写真をJPGにする用途にも使えます。
まとめ
- 写真が重いのは、用途に対して画素数が過剰だから
- リサイズ → 圧縮 の順で調整すると、画質の犠牲が最小限になる
- 画質85前後なら、画面上で劣化はほぼ分からない
- 圧縮の繰り返しは劣化が蓄積するので、加工は常に元ファイルから
- 図表やスクリーンショットはPNG、写真はJPGが基本
上限に引っかかるたびに悩まずに済むよう、用途ごとの目安を覚えておくと作業が早くなります。