アイロンビーズを始めて最初にぶつかる壁が、**「プレート1枚に収まらない」**です。
正方形プレートは29×29マス。ビーズ1個が約5mmなので、1枚で作れるのは約14.5cm四方まで。キャラクターの全身像や表札、ランチョンマットのようなものを作ろうとすると、必ず複数枚が必要になります。
この記事では、大きい作品を作る2つの方法と、いちばんつまずきやすい継ぎ目の扱いを解説します。
1. まず必要な枚数を数える
必要なプレート枚数は、マス目を29で割って切り上げるだけです。
| 図案 | 必要枚数 | 仕上がり |
|---|---|---|
| 29×29マス | 1枚 | 約14.5cm四方 |
| 58×29マス | よこ2枚 | 約29 × 14.5cm |
| 58×58マス | 2×2=4枚 | 約29cm四方 |
| 87×87マス | 3×3=9枚 | 約43.5cm四方 |
WARNING
中途半端なマス目に注意。 30×29マスなら、はみ出すのは1列だけでもプレートは2枚必要です。図案を作るときは、29の倍数に収まるように大きさを決めると無駄が出ません。
2. 方法A:プレートを連結して並べる
正方形プレートの多くは、側面のツメで隣のプレートと連結できる仕様になっています。
手順
- プレートを必要な枚数だけ連結し、平らな場所に置く
- 図案どおりに全体を並べきる
- 1枚分ずつアイロンをかける(アイロン面より広い範囲を一度にかけることはできません)
- 冷めてから外す
向いているもの: 継ぎ目をまたぐ絵柄、1枚の板として仕上げたいもの。
注意点: 連結部分はどうしても構造上わずかな隙間ができます。アイロンをかけた後にその位置が線として残ることがあるため、継ぎ目が絵柄の重要な部分を通らないように図案の位置をずらすと目立ちません。
3. 方法B:1枚ずつ作って貼り合わせる
分割して作り、あとからつなぐ方法です。
手順
- 図案を29マス単位のブロックに分ける
- ブロックごとに並べてアイロンをかける
- 冷めた各ブロックを裏返し、裏側からつなぎ目にアイロンを当てて溶着する
向いているもの: 巨大な作品、少しずつ進めたいもの、保管しながら作りたいもの。
TIP
つなぎ合わせるときは、接する1列を軽く重ねるのではなく、突き合わせて裏からアイロンをかけます。表から強く当てるとその部分だけ溶けすぎて、光沢や高さが変わってしまいます。
4. 継ぎ目がずれる原因と対策
原因はアイロンによる収縮です。 ビーズは熱で溶けて広がりながら固まり、冷えると全体がわずかに縮みます。1枚では気にならない差でも、4枚つなぐと積み重なって目に見えるずれになります。
対策は3つです。
- アイロンの当て方を全ブロックで揃える … 温度・時間・押しつける強さがブロックごとに違うと、縮み方も変わります。
- 表と裏の両面をかける … 片面だけだと反りが出て、平面同士が合わなくなります。
- 継ぎ目の列は最後に調整する … 先に本体を仕上げ、つなぐ位置のビーズを最後に足すと、微妙なずれを吸収できます。
INFO
アイロンは中温でアイロンペーパー(クッキングシート)越しに、押しつけずに滑らせるのが基本です。強く押すと穴が完全に潰れ、アイロンビーズらしい質感が失われます。溶け具合はシート越しに透かして確認できます。
5. 図案の段階で継ぎ目を把握しておく
いちばん確実なのは、図案を作った時点で継ぎ目の位置を知っておくことです。あとから「顔の真ん中が継ぎ目だった」と気づくと、作り直しになります。
写真から図案を作れば、プレートの枚数と継ぎ目の位置は自動的に決まります。
図案メーカー(アイロンビーズ・クロスステッチ)
写真から図案を作り、必要なプレート枚数と継ぎ目の位置を線で表示します。色ごとの必要個数も同時に分かります。
写真から図案を作る手順そのものは写真からアイロンビーズの図案を作る方法にまとめています。
まとめ
- プレート1枚は29×29マス(約14.5cm四方)。枚数はマス目÷29の切り上げ
- 連結して並べるか、1枚ずつ作って裏から貼り合わせるかの2通り
- 継ぎ目のずれはアイロンによる収縮が原因。当て方を揃え、両面をかける
- 継ぎ目が絵柄の重要な部分を通らないよう、図案の段階で位置をずらす
大きい作品は、並べ始める前の準備でほぼ決まります。