「この子の写真、アイロンビーズにできないかな」
ペットや子どもの写真をアイロンビーズにしたい――そう思って調べると、たいてい方眼紙に手で色を塗る方法か、エクセルのセルを正方形にして塗りつぶす方法が出てきます。
どちらもできますが、29×29マスでも841マス、58×58マスなら3,364マスです。手作業だと図案を作るだけで一日が終わります。しかも塗り終わってから「この色のビーズ、家にない」と気づくことも珍しくありません。
この記事では、写真から図案・必要な色と個数・プレート枚数までを一度に出す手順を紹介します。
1. まず「どのくらいの大きさで作るか」を決める
アイロンビーズは1個が約5mm。正方形プレート1枚が29×29マスなので、大きさはプレート何枚分かで考えます。
| マス目 | プレート | 仕上がり |
|---|---|---|
| 29×29 | 1枚 | 約14.5cm四方 |
| 58×29 | よこ2枚 | 約29 × 14.5cm |
| 58×58 | 4枚 | 約29cm四方 |
| 87×87 | 9枚 | 約43.5cm四方 |
WARNING
マス目が少ないほど、細かい部分は潰れます。 29×29マスは顔ひとつ分と考えてください。全身や背景まで入れたいなら58×58マス以上が必要です。「小さく作りたいのに情報量が多い写真」が、失敗のいちばんの原因です。
2. 写真を選ぶ
図案にしやすい写真には共通点があります。
- 輪郭がはっきりしている … 逆光や暗い写真は、マス目にすると形が消えます。
- 背景が単純 … 背景がごちゃついていると、被写体と背景が同じ色にまとまってしまいます。
- 被写体が大きく写っている … 引きの写真は顔が数マスになってしまい、誰か分からなくなります。
ペットなら顔のアップ、人物なら胸から上、物ならシルエットが分かるものが向いています。
3. 図案を作る
写真を読み込み、大きさと使う色の数を選ぶだけです。マス目への変換と、実際のビーズの色への置き換えは自動で行われます。
図案メーカー(アイロンビーズ・クロスステッチ)
写真をアップロードするだけで、アイロンビーズの図案・色ごとの必要個数・プレート枚数を自動で計算します。写真はブラウザの中だけで処理され、送信されません。
4. 使う色は「絞る」ほうがうまくいく
写真をそのまま変換すると20色以上になりがちですが、色数は減らしたほうが仕上がりが良くなります。理由は3つあります。
- 買うビーズの種類が減る … 1色のために単色パックを1袋買うのは割高です。
- 輪郭がはっきりする … 色数が多いと中間色が増え、ぼやけた印象になります。
- 作業が楽になる … 色を探す時間が減ります。
10〜14色が扱いやすい範囲です。色を減らすと、外れた色は残った色のうち見た目がいちばん近い色に置き換わるので、印象は大きく崩れません。
TIP
色を減らしていくと、どこかで急に「別人」になる瞬間があります。その一歩手前が、そのモチーフに必要な最小の色数です。
5. 必要な個数を数えてから買いに行く
図案ができたら、色ごとの必要個数が確定します。ここを事前に把握しておくと、作業の途中で足りなくなる事故を防げます。
- 必要個数 ÷ 単色パックの入数 = 必要な袋数(入数はパッケージで確認してください)
- 失敗や紛失を見込んで、1割ほど多めに用意すると安心です
- 使用数が数十個しかない色は、手持ちの近い色で代用できないか検討します
6. プレートの継ぎ目を意識する
58×58マス以上の作品は、プレート1枚には収まりません。プレートをまたぐ位置をあらかじめ知っておくと、作る順番を決めやすくなります。
作り方は2通りです。
- プレートをつなげて並べる … 大きい作品を一度に組む方法。
- 1枚ずつアイロンをかけて貼り合わせる … 分けて作る方法。継ぎ目の処理にコツがあります。
詳しくはアイロンビーズの大きい作品の作り方で解説しています。
まとめ
- ビーズ1個は約5mm、正方形プレート1枚は29×29マス(約14.5cm四方)
- 輪郭がはっきりして背景が単純な写真を、大きく写して使う
- 色は10〜14色に絞ると、買う量も仕上がりも良くなる
- 必要個数を数えてから買いに行けば、途中で足りなくなる事故を防げる
方眼紙に書き写す作業は、写真を読み込むだけで終わらせられます。図案作りではなく、作ることそのものに時間を使ってください。