「イベントの案内をチラシに載せたいけど、URLを打ってもらうのは面倒」 「名刺に自分のサイトへのリンクを入れたい」
そんなときに便利なのがQRコードです。作成自体は無料ででき、許諾も要りません。
この記事では、QRコードの作り方と、印刷して確実に読み取ってもらうためのコツを整理します。
INFO
結論: QRコードの作成に費用も申請も不要です。大事なのは作り方より、サイズ・余白・コントラストの3点。ここを外すと「読み取れないQRコード」になります。
1. QRコードは無料で作って商用利用できる
QRコードは株式会社デンソーウェーブが開発した規格です。同社は特許権を行使しない方針を明示しており、規格に沿ったQRコードの作成・利用には許諾も使用料も必要ありません。
チラシ、名刺、商品パッケージ、店頭POP、いずれも自由に使えます。
TIP
「QRコード」は同社の登録商標です。コード自体の利用は自由ですが、自社サービス名に「〇〇QRコード」と付けるような使い方をする場合は、表記への配慮が必要です。
2. 何を埋め込めるか
QRコードに入れられるのは、突き詰めれば「文字列」です。読み取ったアプリが、その中身を見て動作を決めます。
| 埋め込む内容 | 読み取り時の動作 |
|---|---|
https://example.com | ブラウザでページが開く |
| 普通の文章 | テキストとして表示される |
tel:0312345678 | 電話の発信画面が開く |
mailto:info@example.com | メール作成画面が開く |
いちばん多いのはURLです。まずはリンクしたいページのURLをそのまま入れてみてください。
QRコード作成・読み取りツール
URLやテキストからQRコードを作成し、透過なしのPNGで保存できます。逆に、画像に写ったQRコードを読み取ることも可能です。
3. 読み取れないQRコードになる3つの原因
作ったQRコードが読めない、という相談で多いのは次の3つです。
① 小さすぎる 印刷物では 1辺2cm以上 が目安です。名刺の隅に1cm角で入れると、機種によっては読めません。
離れた位置から読ませるポスターの場合は、読み取り距離の10分の1を目安にします。
| 読み取り距離 | 必要な1辺の長さ |
|---|---|
| 30cm(手元) | 3cm |
| 1m | 10cm |
| 3m | 30cm |
② 余白がない コードの周囲には、セル4個分以上の白い余白が必要です。ここに背景の写真や文字が食い込むと、コードの範囲を認識できなくなります。
③ コントラストが足りない 明るい色同士の組み合わせは失敗します。背景は白、コードは黒が最も確実です。色を付けるなら、コード側を十分に濃くしてください。
WARNING
色を反転させて「白いコード・黒い背景」にすると、読み取れない機種があります。デザイン上どうしても必要な場合を除き、避けたほうが無難です。
4. 印刷前に必ず実機で試す
デザインデータ上で問題なく見えても、印刷すると読めないことがあります。原因はインクのにじみや、用紙の質感です。
印刷前のチェックリスト
- 実際に使う大きさで試し刷りする
- iPhone と Android の両方で読み取ってみる
- 明るい場所と、少し暗い場所の両方で試す
- 印刷会社に出す場合は、コード部分を画像として配置し、縮小拡大しない
5. 逆に「読み取る」場面もある
もらったチラシのQRコードをパソコンで確認したい、スクリーンショットに写ったコードの中身を知りたい、という場面もあります。
スマホがなくても、画像ファイルからコードの内容を読み取ることができます。リンク先を開く前に、URLの中身を文字で確認できるので、安全確認にも役立ちます。
TIP
知らない相手から届いたQRコードは、いきなりスマホで読み取らず、まず中身のURLを文字で確認する習慣をつけると安心です。
まとめ
- QRコードの作成・商用利用に許諾も費用も不要
- 埋め込む中身は「文字列」。URLがいちばん一般的
- 印刷時は 1辺2cm以上、離れて読ませるなら距離の10分の1
- 余白(セル4個分) と コントラスト を必ず確保する
- 入稿前に、実寸で試し刷りして複数機種で読み取り確認する
作るのは一瞬ですが、読み取れなければ意味がありません。サイズと余白だけは妥協しないでください。